こんにちは。

今回は勉強法について書いてみたいと
思います

タイトルにあるように勉強法には
2通りあります
言い換えれば、試験のタイプも2通りのタイプがあるのです

一つは
中学・高校の定期試験
もう一つは
入試やそれに準ずる実力テストです

この両者は似て非なるものです

前者は誤解を恐れずに言えば、
記憶力・暗記テストで、
事前に与えられた課題や資料を繰り返し解いたり、
読んだりすれば一定レベルの得点が取れます
時間さえ費やせば、作業系の学習でこなせます
一時的に記憶できてもすぐに忘れます

ここで注意しなければいけないのは
繰り返し解き、問題パターンを暗記して
定期試験で得点する事だけが目的になってしまう事です
将来、学力試験の入試をうける予定がない人は
定期試験に全振りも選択肢の一つでしょう

後者は
履修した学習内容を実際に応用できるかを試すために
思考力を問う試験になります

経験のある方はわかると思いますが、
高校入試の過去問や
大学入試の赤本で繰り返し解いて問題パターンを暗記するだけでは
あまり役に立たないのです

それでは
記憶力・暗記テストと思考力テストでは
どのような勉強法が有効なのでしょうか?

記憶力・暗記テストは具体例を
ひたすら書いて覚えるのです
解法パターンも同じように試験で
正確に再現できるまで書いて覚えます
実際に高校入試でも多くの人がこの勉強法でも
クリアできます

ところが、
思考力テストではこれは通用しません
難関中入試や大学入試の学力試験がこれに当たります
このような試験の勉強法としては
具体例→抽象化(一般化)→具体化の
繰り返し学習が必要になります

これが2通りの勉強法です

キーワードは抽象化(一般化)です
抽象化とは
一見、表面が異なって見えるものの中の
共通性を見出す事です。

上位国立大学に進学できる人は
この能力が多教科で優れているのです

この能力は高校以降の学習で
数学と理科で顕著に表面化します

そのために中学時までは
数学・理科が得意だった生徒さんが高校入学後に
深海魚になってしまうケースが多いのです
大きな原因の一つは抽象化を軽視した学習を行っているからです
(推奨されている??)

抽象化の簡単な例を一つ挙げてみましょう。
昨日、中3の入試過去問演習の理科の問題で
炭酸水素ナトリウムと塩酸の化学反応式を書く問題がありました
この化学反応式は丸暗記ではありせん
(丸暗記にすれば、暗号になってしまいます)

抽象化するならば、
1. 化合物の日本語名を逆から元素記号を並べるを化学式になる

2. 化学変化の前後では、物質をつくる原子の組み合わせは変わるが、
原子の種類と数は変わらない

3. 原料の化合物からできる可能性のある、知っている化合物を想像し
残りを組み合わせてみる

この抽象化で知識の汎用性が格段に広がります
これで具体例→抽象化→具体例→抽象化を繰り返して
抽象化の部分を軸足にするのです

他教科の多少アプローチが異なっても考え方は同じです

学習内容を抽象化できれば、
暗記事項を最小化でき、かつ記憶が残りやすくなります
結果として学習効率も飛躍的に上がります

将来、上位国立大学を目指している生徒さんたちは
学習内容の抽象化を意識した学習を目指しましょう

岡山市中区原尾島の学習塾 ふたば塾
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