こんにちは。
多くの中学校では期末試験の答案と
成績のあゆみが返却されていると思います。
みなさん、
この結果をどのように分析していますか?
素点を前回までの試験と比較して上がったか下がったか?
学年順位が上がったか?下がったか?
平均点と比較しての差がどうだったのか?
ほとんどの人がこれくらいの分析で終わっているでしょう。
それで5教科合計得点や教科別の志望校の合否との距離がわかりますか?
試験結果に基づいて教科別の学習時間配分や学習強度の改善・修正ができますか?
「数学をがんばろう」、「英語をがんばろう」、「夏休みに総復習しよう」
「一日○○時間勉強しよう」、「○○と○○の追加授業を取りましょう」の
訳の分からないアドバイスでは何だかモヤッとした気持ちしか残りませんか?
ハッキリした目標点と具体的な道筋が示されないからです。
当塾では
学校で返却された資料を基に
5教科合計得点と各教科の概算標準偏差と偏差値を計算して
5教科全体で底上げを狙った客観的な学習計画を
塾生達にアドバイスしています。
なぜ素点ではなく、偏差値なのでしょうか?
なぜなら、公立高校入試(私立は異なります)は
英検等の資格試験とは全く違い、
一定得点以上できれば、全員合格とはならないからです。
得点上位者から入学定員までが合格ですから
受験者の中の成績の位置が重要です。
そのために学習の成果や効果の評価には
素点や平均点との比較を使うのではなく、偏差値を使うのです。
ここで
偏差値の計算例を
平均点(Av) 60点、標準偏差(SD) 25と20と15
平均点(Av) 65点、標準偏差(SD) 25と20と15
平均点(Av) 70点、標準偏差(SD) 25と20と15
の場合で素点90点、80点、70点の各偏差値を示しますと
標準偏差25のケース
素点 | Av 60点 SD25の偏差値 | Av 65点 SD25の偏差値 | Av.70点 SD25の偏差値 |
90 | 62 | 60 | 58 |
80 | 58 | 56 | 54 |
70 | 54 | 52 | 50 |
標準偏差20のケース
素点 | Av 60点 SD20の偏差値 | Av 65点 SD20の偏差値 | Av.70点 SD20の偏差値 |
90 | 65 | 62.5 | 60 |
80 | 60 | 57.5 | 55 |
70 | 55 | 52.5 | 50 |
標準偏差15のケース
素点 | Av 60点 SD15の偏差値 | Av 65点 SD15の偏差値 | Av.70点 SD15の偏差値 |
90 | 70 | 66.7 | 63.3 |
80 | 63.3 | 60 | 56.7 |
70 | 56.7 | 53.3 | 50 |
上の3つの表からわかるように
同じ素点でも試験の平均点と標準偏差が変われば、
偏差値からその点数の価値が大きく変化している事がわかります
母集団が同じであれば、
偏差値は受験者全体の中の位置を示すものですから
基本的に試験問題の難易度には影響しません。
平均点と標準偏差に依存しますので、教科毎に計算式が変わります。
素点から5教科合計得点と各教科の偏差値を算出すれば、
素点では見られなかったものが客観的に見えてきます。
さらに
学力層別にセグメンテーションを行い、
教科別のデータを解析すればどの教科で差(明暗を分けている)が
ついているのか確認できます。
セグメンテーションによって
全受験者を一つのグループとして見ただけでは
見えなかったファクターも観察できるのです。
この分析を志望校の5教科と各教科の合格目標偏差値を比べる事で
現在の成績と目標偏差値の距離がハッキリわかります。
この分析では
平均点の高い定期試験でもかなり正確に実力を反映しています。
自己診断テストになれば、更に入試に近づきます。
(自己新断テストによっては全校同じ問題を行う回もありますので、
この場合は大手塾の模試よりもリアルな高校入試模試として扱う事ができます。)
ちなみに岡山4校+城東の目標偏差値は60以上です。
英語が得意だから英語で苦手な数学をカバーするような
感情的な学習計画を立てるのではなく、
各教科で志望校の目標偏差値との距離を客観的に確認しながら
確実に差を埋めていくような綿密な計画で学習を進めましょう。
岡山市中区原尾島の学習塾 ふたば塾
086-230-0256