こんにちは。

先日の大学入学共通テストは
共通一次時代から40年以上続く
同日に同一問題を全国一斉に受験する
日本最大の試験です。

日本国内の中学、高校入試に対しての
フロントランナーでもあります。

その為、その出題傾向は常に
中学入試問題、高校入試問題に色濃く反映されています。

例えば、
数学、理科、社会の国語のような問題文の長文化
国語、英語、社会の図表や資料読み取り問題の増加
英語問題の語彙数の増加
太郎さんと花子さんの会話文による問題の考察
数学・理科問題の難化
暗記型問題に代わり、初見の問題形式による思考型問題の増加
など

多くの共通する傾向が見られます。
恐らく、今回の共通テストの傾向も近い将来(今年かも)に
さらに中学、高校入試問題に影響するものと思われます。

なぜなら、
入学後に合格者の多くは大学入学共通テストを受験するのですから
それを解く事ができる素養がないと困るからです。

共通テストが終わり、受験生達のSNS等では
5教科すべてで
今までの「暗記型」や「解法パターン暗記学習」に対して
明確にNoを突き付けられているというようなコメントも見られます。
インプット中心の受け身型の集団授業や映像授業では
対応が難しいように感じられます。

要求されているのは
「読解力」、「思考力」「情報収集・整理力」「計算力」でしよう。
これらは一朝一夕に身につける事はできないので、
長い時間をかけて学習する必要があります。

ところが、多くの小中高等学校では
授業で履修内容を説明するのが精一杯で、
「読解力」、「思考力」「情報収集・整理力」「計算力」の訓練は
ほとんど行われていないのが現状です。

実際には中学入試では小学校の授業だけで合格するのは困難である事も
上位公立高校普通科では中学校の成績がオール5でも不合格の生徒が
出てしまうのも頷ける部分ではあります。

学校で行っている授業やテスト(自己診断テストを含む)が
入試問題の難易度と要求される能力に対して
あまりにもかけ離れているのです。

この部分は
生徒さんもしくは保護者様が頭に入れて、
計画的に対策を立てることが重要になってきます。

学校の試験で常に90点~100点を取れる生徒でも
一般的に入試で合格するために必要な
入試問題で65パーセント前後以上の得点力を
担保することができていません。

さらに
高校入試を考えた場合、
合否判定の約40%弱を占める内申点が中1時から入りますので
現在小6、中1,中2の皆さんは志望校に
合わせた準備を出来るだけ早くスタートさせるのが得策と言えるでしょう。
一度、つけられた過去の評点は変える事はできないのす。
変える事ができるのは未来の評点のみであることも
重要事項です。

国立大学は5教科、公立高校も5教科の入試科目が必要です。
当塾のデータ分析では
5教科合計得点と相関が高い教科は数学と理科なので、
国立大学、公立高校を狙うには
この2教科を凹ませないことが基本戦略です。

個人的な意見になりますが、
学費とS/T比を考えれば、国立大学を狙えるものなら狙う方が良いと思います。
(ほとんどの場合、ガチの実力勝負になりますが)
コスパなど関係ない、ガチ勝負は嫌いならば
他の選択肢は幾らでもあります。

余談ですが、
本日(1/19/2022)、大学入試センターから
今年の大学入共通テストの試験結果の中間集計が発表されました。

入試の合否は志願者の相対的な位置によって決まる為
平均点が上下しても同様の得点分布であれば、
基本的にはそれに合わせて合否ボーダーラインも上下します。

ここでは、敢えて各教科の受験者中の差のつきやすさを評価するために
受験者数の多い教科の標準偏差(得点分布の広がりの指標)に着目しました。

標準偏差
国語       32.98 (200)
数学ⅠA+ⅡB          34.94 (200)
英語(L+R)        38.83 (200)
日本史B                15.75 (100)
世界史B                20.93 (100)
地理B                    15.80 (100)
化学基礎               11.02  (50)
生物基礎                 9.99  (50)
物理                      19.48 (100)
化学                      20.63 (100)
生物                      17.88 (100)
(  )内は満点

各教科の満点と平均点が違うので
変動係数(標準偏差÷平均点)に補正して比較すると
国語       0.303
数学IA+IIB            0.406
英語(L+R)        0.313
日本史B                0.323
世界史B                0.308
地理B                    0.258
化学基礎               0.379
生物基礎               0.397
物理                      0.314
化学                      0.417
生物                      0.357

変動係数から受験者間で差がついている科目は
化学 > 数学 > 生物基礎 > 化学基礎 > 生物の順で以下の科目を
大きく上回っています。
上位5科目がすべて理科と数学です。
国立大学への進学を前提として考えると
この2教科の学習時間配分と方法がカギになりそうです。

国立大学進学を狙うためには文理問わず、
理科と数学を凹ませないという基本戦略が
データからも裏付けされたようです。
ここを諦めると、国立大学進学は厳しい道のりとなります。

データからは世間で騒がれているように
英語の得点差が他教科と比べて
突出しているようには見えません。

他者の主観的・独善的な意見に流される事なく、
客観的・定量的な情報を使って自分の頭で学習計画を立てる事が
効果的・効率的で正しいアプローチと思われます。

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