こんにちは。

以前にも同じような内容のブログを
書いたことがありますが、
今回は少し観点を変えて書いてみたいと思います。

よく、学校の先生とか塾の先生の評価で
「わかりやすい」とか「教え方がうまい」といった点が
重要視さてれいるようですが、
これには少し注意が必要です。

多くのケースは代表的な問題を
テキストをなぞって説明を行い、
類題が解けたら
「OK、理解できた」となります。
合間に楽しい雑談とか入れて、
時の経つのを忘れるような学習時間を過ごすことができれば、
素晴らしい先生となります。

これには少し落とし穴があります。
これらの先生方は生徒が授業時間以外で
どういった学習をしているのか見ていないのです。
見ているのは提出された課題の出来栄えです。
わからない問題や間違えた問題は解答丸写し
→出来たと考えている生徒が大半であることを
スルーしているのです。

学校の先生でも塾の先生でも
大人数の集団を相手では一人一人の
学習状況に深くコミットすることは現実的ではありません。
保護者様向けに表面的な体裁を取り繕うのが精一杯でしょう。

そのために
課題や宿題の体裁チェックや
大量一括指導が可能な
”暗記会”や”解答丸暗記学習”に走ってしまうのです。
結果として一部の生徒の中で
塗り絵大会のようなまとめ学習や
色とりどりの付箋貼り付け品評会が
流行ってしまうのです。

当塾では演習指導を通じて
塾生から概念を理解することを引き出して
入試問題を解けるようになることを目標の一つにしています。
少人数指導で演習にも講師の目が行き届いているからこそ
可能なのです。

例えて言うなら
丸暗記学習は木の枝葉の部分をひたすら集めて
森に見せかけているようなものです。
見てくれだけです。

概念理解とはその単元のフレームを
組み立てて木にの幹を育て、
その幹の数を増やして他の幹も集めて森を作って
いく学習で、細かい枝葉は後回しです。

森を見るためです。

別の表現をするなら
アリの目線と象の目線です。
前者はアリ、後者は象です。

象の目線というのは
これも以前のブログに書いたことが
ありますが、出題者目線で題意を読み取ることです。

数学ならば、
問題文や与えられた条件から出題者が
何を答えさせようとしているかを考えるのです。
数学は基本的な解法からその単元の概念や論点を学び、
発展問題や入試問題ではそれらをどのように組み合わせてあるのかを
見抜くのです。
中学数学で岡山の朝日独自入試を含めた入試問題レベルでは
低競争倍率にも助けられて、何とか「解法丸暗記学習法」切り抜けられます。
しかしながら、
高校数学になると進学校の
多くの生徒たちが数学からドロップアウトするのは
中学時代の成功体験を手放すことができず、
既に破綻している集団大量生産型の「解法丸暗記学習法」から切り替えが
できないからです。

国語であれば、
論説文ならば、筆者は何を論点にして何を言いたいのか、
それを読者に理解させるための根拠と
その根拠の具体例をどのように示しているのかを読み取るのです。
ただし、その論述の順序は筆者によって異なるのです。
まず、まずこれを頭の中に基本フレームとしていれておいて
文章の仕分けをしながら読み進めるのです。

小説ならば、
作者が状況設定や行動設定で登場人物の人間関係や心理を
どのように描写しているのかを基本フレームとして
考えながら読み進めます。
小説の作者は絵画や音楽などと同じように
その表現技法を売り物にしているのですから
”嬉しい” ”悲しい” ”好き” ”嫌い”などの
心情をこれらの直接的な表現をできるだけ使わず、
情景描写やストーリー展開から
言わなくてもかかるよな?
作者目線からこの表現ってイケてない?
というような部分が問題に設定されています。
いずれにしても
この考えは自分とは違うとかの読者目線は一切捨てて、
作者目線を分析するイメージで読むのです。
これが
読書と国語の違いです。

長くなりましたので今回はこれくらいにしておきます。
また、他教科の概念理解についても紹介したいと思います。

ふたば塾では
英語、理科、社会でも同様に
象目線の指導を心がけています。

当塾の象目線の森を見る学習を
中学時から継続している岡山朝日高校塾生は
先日の校内実力テストで総合学年順位2〇位を獲得してします。

進学校の学年順位上位の赤本を必要とする生徒さんたちは
5教科で解法丸暗記学習法は
ほとんど行っていないと思います。

赤本を必要としない生徒さんはこの限りではありません。

岡山市中区原尾島の学習塾 ふたば塾
086-230-0256