こんにちは。
先日、実施された大学入学共通テストの
英語の問題で甘味料についての問題文が
物議を醸していることを知っていますか?
英語リーディングの問題文の中で
「低カロリー甘味料の中には発がん性に
懸念があったり、記憶力や脳の発達に影響があったりし、
幼児や妊婦の危険になりえる」
との記述があるようです。
この記述に対して
日本食品添加物協会は
「低カロリー甘味料は日本のみならず、
海外各国で安全性に問題ないとして使用が認められている」
として懸念を表明しています。
(他にも細々ありますが・・)
現在、一般的に認識されている低カロリー甘味料の
知見とはかなり異なるようです
大学入学共通テストは
それまでのセンター試験で問われていた
「知識」、「技能」に加えて
社会生活や日常生活の中から課題を発見し解決方法を構想する場面,資料やデータ等を基に考察する場面などの場面設定を重視した問題で
「思考力」、「判断力」、「表現力」
を試験する方針でしたが、
問題文の内容が実業界から疑問を投げかけられる形と
なってしまいました。
英語専門で指導されている指導者の方の中には
内容など大きな問題でなく、
要は英語が読めるか読めないかでしょ
と思う人もいるでしょう。
それでは、
自分の専門以外は興味・関心は無い
といっているのと同じです。
当塾のブログでも
度々、取り上げていた教科のバランスを無視した
英語学習偏重への懸念の一例と感じました。
一部の言語研究に携わる方々を除いては
英語を含む言語学習はコミュニケーションツールの
取得が目的であって、それは通過点にすぎません。
英語の一本足打法でなく、
英語を使って伝える内容が主役なのです。
今回の一件は
共通テストの作問者グループ(一人ではないと思います)が
この題材の「科学的リテラシー」を備えていなかったようです。
このブログを読んだ方の中には
英語の試験問題だから内容の詳細を
細かく指摘するのは揚げ足取りと感じる人もいるかも
しれません。
しかしながら
英語の試験と言えども
高校教育の一環の中で
全国約50万人が受験して
今後、その何倍もの受験生たちが過去問として
利用する題材が実業界から疑問符がついては
少し心配になります。
英語を指導する指導者も
底の浅い指導を避けるならば
科学的リテラシーは無視できないし、
最低限、高校までの学習は
5教科をバランス良く勉強することの
重要性を感じるニュースでした。
岡山市中区原尾島の学習塾 ふたば塾
086-230-0256
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