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覆面講師Tの「つれづれならぬ日々」③ vol.4

【健さんとの邂逅編~vol.4~】

こんにちは。覆面講師のTです。

理系講師のM先生が超久々にコラム(「よもやま話②」
を更新してましたね。
テーマは「勝負飯」だそうで、
大変興味深く読ませてもらいました。

M先生がお薦めのとんかつ店、たしかに美味い!
天地下(表町の天満屋の地下街)にあった頃は
小生も何度か行ったことがあります。

でも、岡山では老舗のお高め系の店ですから、
小生にはなかなか「ハードルが高い」のもまた事実なのです。

ここでちょっと横道に逸れますが、
前回のコラムで別の店について
「敷居が高い」と草稿に書いたら、
チェックしていた編集長さま【=塾長先生】に
「T先生、『敷居が高い』の本当の意味は、
『不義理をしていて行きにくい』って意味ですわよ^^
こういう場合に使うのは誤用です(フフ!!)」と、
まるで塾生を諭すような
慈愛に満ちた視線をいただいてしまいました。
国語を教えている身の上でお恥ずかしい限りで・・・

しかしまあ、M先生はやっぱ違いますわねえ・・・
小生なんぞ、とんかつと言えば、
厚生町の『松乃屋』にて
税込530円のロースかつ定食に
オプションでカニクリームコロッケとエビフライ付けて、
お代わり自由のご飯とみそ汁を二回ずつお代わりして、
「あー、食い過ぎた。
胸焼けする~」とか独り言を言いながら、
帰りの電車に乗るため
岡山駅までフラフラ歩くのが最近の定番になっているため、
M先生の今回のコラムを読むと、
否が応でもふたば塾内での『格差社会』を感じてしまいます。
(何のこっちゃ? すいません^^、最近の睡眠不足で筆が乱れてます)

でも、素朴な疑問なんですが、
M先生、あの勝負飯で気合を入れるのはいいとして、
その後、一体、どこに『出陣』するんでしょうねえ?
まあ、また今度聞いておきますね。(笑)

で、今回の与太話(前置き)はこれくらいにして、
そろそろ本題に入りましょうか^^
(スイマセンねえ、毎回、何か前置きを書かないと気が済まない性分なもので)

以下、前回からの話の続きです。

備中高梁の駅に降り立ったTは、
ツタヤ図書館とスタバでまったりとしたひと時を過ごした後、
駅前の繁華街へと繰り出します。

目的とする旧成羽町の成羽美術館までは
ここからバスで約30分ほどですが、
次のバスまで約一時間の空き時間があったので、
とりあえず時間潰しに街中を徘徊でも・・・という算段です。

それにしても、この町、何とも言えない情緒が漂ってます。
ちょうどこの日は、年に一度の「備中松山踊り」の日らしく、
(例年は年三日の開催だそうですが、
今年は7月豪雨災害のため一日だけだそうです)

駅前の大通りには縁日が並び、
提灯で飾られた街灯に設置されたスピーカーからは
祭囃子が聞こえて城下町のムードを盛り上げています。

そんな中で、Tは偶然にもまた見つけてしまったのです。
20数年前、オホーツク沿岸の町で
赤面体験をした時と店構えがまるでそっくりの、
昭和の臭いがプンプン漂う食堂を。
年季が入ってくたびれた感じの木造平屋の建物、
ガラスのショーケースの中で長年の日光に晒され原色を留めていない、
メニューの食品サンプル・・・
まさに、映画の中のあの店そのものです。

そのサンプルの中にたしかにありました、
カツ丼と醤油ラーメン。

うーむ、どうしよう・・・

さっきの電車の中で、
岡山駅で買った神戸屋のたまごサンドとコロッケサンド、
二個も食べたばっかだしなあ・・・

なーんて逡巡をしているTに、
久々に天の声が囁いたわけであります。
「いつやるか? 今でしょ!!」(某予備校の有名講師風に)

何をやるかって?
分からない人はこのコラムのVol.2を読み返して下さいね。

兎にも角にも、
二十数年ぶりに巡ってきたリベンジの機会
海岸沿いの町と山あいの町という違いこそあれ、
健さん(になりきっているT)とカツ丼と醤油ラーメン、
これはもうやるしかないわけです。

「いまやらねばいつできる
わしがやらねばだれがやる」という
井原市出身の彫刻家、
平櫛田中の格言を思い出しながら自身を鼓舞しようとするT。

駅に戻ってトイレの鏡の前で、
眉を上げたり下げたり、
目を細くしてみたり、
斜め上に流してみたり・・・
とにかく、なんとかかんとか、
一生懸命にニヒルな表情を作り、
健さんになりきったつもりで店へと突撃しました。

「いらっしゃい」

小さな声でちょっと気だるそうに言う店のおばさんの声が
耳に入るや否やのタイミングでTは言います。

「ビールください」

低めの声のトーンといい、間合いの取り方といい、
学生時代に比べて確実にTは進化しています。
ほぼ完璧に健さんなのです。(の、つもり)

さあ、この次は、いよいよ前回のリベンジ、
コップにビールをなみなみと注いで一気に飲み干す・・・
席に着いてビールが運ばれてくるまでの間、
映画の中のあのシーンを思い出しながら
シミュレーションしていましたが、
そこで、おばさんの意外な一言がTを困惑させます。

「ごめんね、ビール品切れじゃわ」
「今日はお祭りでビールがよう捌けるんよねえ」

えー!?

おいおい、それじゃあ、
前回のリベンジができねえじゃねえの、
ジュースやお茶でやるわけにもいかんでしょうに・・・
なんてことを思っても後の祭り、
無いものはない、
どうしようもない。

出鼻をくじかれるとは、
まさにこういうことを言うのでしょう。

まあ、仕方ないので、
第一局は流局ってことで・・・
そうやって自らを納得させ、
Tは第二局へと臨むわけであります。

深呼吸をするT、
厨房の方をやや上目遣いに見上げて意を決し言うのです。

「すいません、醤油ラーメンとカツ丼ください」

やった!!

今度は上手く言えた。
田中邦衛みたいなしゃべり方にならずに済んだ!
森山周一郎(映画『紅の豚』でお馴染みのベテラン声優ですね)くらいに
声のトーンを下げたのが功を奏したようです。
日本一洗練されたカツ丼と醤油ラーメンの注文かと問われれば、
それはまだ何とも言えないけれど、
とにかく20年前の失敗の何割かは取り返せた・・・
そんな軽い陶酔感に酔ったTでした。

傍から見たら完全に変な人でしょうけれど、
そんなの気にしない、気にしない。
あとは、運ばれてきたカツ丼と醤油ラーメンを、
映画の中の健さんのように、貪るように食らうだけなのです。
そうすればリベンジ達成であります。

「どうだ、おばちゃん、参ったろ? 変人警戒センサーを用意しておきなよ」

なーんてことを心の中で思いながら、
注文の品が運ばれてくるのを待っているT。
その脳内では、

「変な客が来た」とひきつった表情で

カツ丼と醤油ラーメンを運んでくる
店のおばちゃんの姿が浮かんでいました。

ところが、どうでしょう。
現実のおばちゃんはTの想像とはかなり様子が異なります。
その表情は、なぜだかニコニコ・・・

というより、
必死で笑いをこらえようとしている(つまり「失笑」寸前)、
と言った方が正確かもしれません。
(注:本来の意味の「失笑」=こらえきれず噴き出して笑う)

そして、カツ丼と醤油ラーメンをテーブルの上に置いた後のおばちゃんの一言が、
Tにこの上ない敗北感を与えたのでした。

「お兄さん、これから成羽の美術館へ行くんじゃろ?」
「先月も似たようなのが来たで~」

ガビーン! ドドーン!! ダダーン!!!

もう、
どんな擬態語を尽くしても表現し尽せない、この感情。

あえて言うなら、
「笑ゥせぇるすまん」の「喪黒福造」に人差し指を差された時の、
あの奈落の底へと突き落とされるような感覚・・・

リベンジ失敗、
見事、轟沈ですわ。

 「江戸の敵を長崎で討つ」って言葉がありますが、
網走の敵を備中高梁で討ちに行ったら、
返り討ちにされてしまいましたとさ・・・

もうね、笑うっきゃないです。

要するに、
同じようなことを考える輩はどこにでもいるってことなんです。
県北の町に健さんの追悼展示が行われている美術館があって、
そのアクセスの拠点となる町の食堂ですもんね、
当然、県内のみならず近隣各県からも、
コアな健さんファンが集まって来て、
似たようなことを感じ、
似たようなことを考え、
その一部は似たような行動に移ろうとする。
またまた、Tの見通しが甘かった。

あー、健さんへの道は遠し。
まだまだ修行が足りませんね。

まあ、カツ丼美味かったし、
店のおばちゃんもご主人も気さくな人だったからいいか・・・
でも、店のおばちゃんが帰り際に言った言葉、

「お兄ちゃん、注文する時のあの表情は健さんじゃないわ。
ありゃあ、『白い巨塔』の田宮二郎じゃが・・・」には、さすがに参りました。

なかなかよく見てますね。
『健さん』=『ニヒルな雰囲気』=『眉間に皺を寄せる』、という
ステレオタイプな三段論法、
今後、修正の余地が大有りのようです。

まあ、
そんなこんなで珍道中と化しつつある今回の紀行ですが、
まだ「本日のメーンエベント」(新日プロレスのリングアナウンサー風に)は、
終わってはいません。

そうそう、この旅の目的は、
「健さんになりきること」ではなく、
あくまで「健さんとの邂逅」だったことをすっかり忘れてました。
ということで、食堂を後にし、
駅下のバスセンターからバスに乗って
さっさと目的地へと急ぐことにします。

水害被害の爪痕も生々しい高梁川沿いの県道を進むこと約30分、
ようやくTは目的の成羽美術館へとたどり着いたのでした。

ということで、いい加減疲れて来たので、
今回はここまでということにしておきましょうか。

続きはまた来週(あるいは再来週)・・・
塾生のみなさん、懲りずにまた読んでね^^

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